高島市今津町深清水の家族旅行村「ビラデスト今津」で今月上旬、初夏の山野に咲くタニウツギが再び咲き出した。一帯ではススキが風にそよぎ、秋の風情。季節外れの開花に同旅行村は「95年の開設以来初めて。猛暑続きの異常気象の影響?」と驚いている。
タニウツギは北海道と本州の主に日本海側の山地や山すそなどで5〜6月に指先ほどのツツジに似た形の花を咲かせる。同旅行村は、箱館山北側の標高約550メートルの高原に広がり、タニウツギは構内の日当たりのいい道沿いの斜面で開花。高さ約3メートルの木々の密集のうち2カ所で、数株が淡いピンク色の花をたくさん付けている。
植物に詳しい「環境を守るいまづの会」会長、松見茂さん(83)も「確かにタニウツギだが、この季節に咲くとは聞いたことがない。なぜだろう」と不思議がっている。 |