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市民劇:「琵琶湖治水の物語」公演 総勢30人、12日に製作発表会
2010年9月9日
 ◇3代にわたり治水に奔走 郷土の偉人、題材に−−11月27、28日

 高島市誕生5周年を記念し、市民が出演する劇「琵琶湖治水の物語」の製作発表会が12日午後2時半から、同市今津町の市民会館で開かれる。江戸後期、水害に苦しむ農民の救済に奔走した郷土の偉人を舞台化した。

 物語は、深溝村(同市新旭町深溝)の庄屋、藤本太郎兵衛(たろべえ)から3代にわたる幕府への瀬田川川ざらえ嘆願の史実に基づく。大雨による湖水位上昇で田畑が冠水する「水込み」対策には、唯一の湖水出口の瀬田川川ざらえしかない、と決心。近江の約200カ村や下流の村々の同意取り付けに奔走し、2代目は江戸へも赴いて、打ち首覚悟で老中の松平定信に直訴したと伝わる。

 初代から50年後、孫の代の1831年、「天保の御救大浚(おすくいおおざら)え」が7654両(約2億5000万円相当)で延べ約31万人を動員して実現。明治になり、瀬田川洗堰(あらいぜき)建設による水位調節につながる。

 脚本・演出は東京在住の劇作・演出家、大峰順二さん。出演する30人は中学3年から50代までと幅広く、大勢が唱和するような群読や、地元の和太鼓3グループの参加で迫力ある舞台となる。発表会には大峰さんらも出席し、公開げいこなどがある。公演実行委員長の足立清勝さん(66)らは「藤本太郎兵衛の名を県内外に広めたい」と張り切っている。入場無料。

 公演は11月27日夜と28日午後の2回、同市安曇川町の藤樹の里文化芸術会館で。一般1000円、小中高生500円。問い合わせは同会館(0740・32・2461)。
毎日新聞


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