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高島、伝統神事「おひゃくと」69年ぶりの灯
2010年8月20日
 暗闇の境内に灯ろうを並べ、豊作や健康を祈願する大國主神社(滋賀県高島市新旭町饗庭)の伝統神事「おひゃくと」が21日、69年ぶりに行われる。氏子総代の桂田武敏さん(66)は「多くの人の協力で再興できることになった。人々のきずなを見つめ直す機会になれば」と喜んでいる。

 農村の伝統的な暮らしが薄れるなか、自然の恵みや先祖に感謝しながら、去りゆく夏の風情を味わってもらおうと、氏子総代会が企画した。

 神社に伝わる室町時代の古文書には、田植を済ませ、麦の収穫を終えたころに、村人らが境内に多くの灯明を並べて麦の収穫を感謝し、米の豊作を願ったという記録が残っている。

 中村美重宮司(73)によると、1941年まで毎年、行われていたようだが、灯明をともす菜種油の不足などの影響で途絶えてしまったという。

 当日は午後7時半から、氏子たちが「豊作祈願」「家内安全」「無病息災」などの願い事を書いた高さ約30センチ、約15センチ四方の灯ろうを、本殿周辺や参道、馬場に約300基並べ、暗闇に包まれた境内をともす。

 雨天の場合は22日に行う。問い合わせは桂田さんTEL0740(25)3610。
京都新聞


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