高島市安曇川町南船木の水田で夏空の下、稲刈りが始まった。牛の飼料にする青刈りで、葉も穂も一緒に丸めてロール成形され、稲刈り機の後部から吐き出される。落ち穂拾いにトンビやサギが寄って来るなど、すっきりした田んぼは秋の風情を感じさせる。
JA西びわこ営農部の平井登係長の話では、食用米減反政策による転作として今年、同町一帯27ヘクタールで飼料米を栽培。主にコシヒカリで、食用米同様に田植えされ、同JAの関連会社「アグリ西びわこ」が稲刈りとロール化を受託している。
青刈り稲穂は米粒になる前の乳熟状態で、つぶすと白い液体が出てくる。この時期に刈り、葉とともに発酵させると飼料になる。重さ約250〜280キロのロールはビニールシートを巻かれ、市内の2牧場に送り出された。 |