14日に高島市で開かれる朽木鯖(さば)街道ふる里まつりを主催する「朽木・群(むら)・ひとネットワーク」が、杉の香りがする杉板うちわを初めて製作した。まつりのメーンイベントである花火大会を続けるための協賛金のお礼として手渡す。
朽木のお盆は、帰省客らで約2200人の人口が2倍以上になるという。同ネットは花火大会の資金調達のため、朽木全22区で1口500円の募金活動を展開。昨年の180万円が目標で、来年につなごうと初めて会場でも協賛金を募る。
杉板うちわは同市森林組合林産販売加工課長の梅本健一さん(43)が地元産材の端材で製作。仕上げには同ネットの仲間約20人が携わり、400枚作った。発泡スチロールを思わせる軽さ、柔らかさで、あおぐと杉の香りがかぐわしい。
同ネットの三浦正和会長(49)は「知恵を出し合って珍しいうちわができた。古里に帰ってくる人たちをもてなすためにも、花火サポーターを広げたい」と意欲に燃えている。 |