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なまずまつり:地震や水害、害虫よけ なまずに祈る
2010年6月22日
 高島市新旭町の藁園(わらその)神社(八田知昭宮司)で20日、生きたなまずを供えて地震や水害、害虫よけを祈願する珍しいなまずまつりがあった。13世紀に地震で社殿が倒壊し、洪水に見舞われた時に巨大なまずが現れ、供養したところ、災害が治まったことに由来すると伝わる。

 境内には黒い石で造られた巨大なまずがあり、琵琶湖で取れた約50センチの生きたなまず2匹が水槽に入れて供えられた。大釜の煮えたぎった湯に米とお神酒を入れて竹でかきまぜてから、竹ざさで周囲にまき散らす大はらいや、能楽の奉納などで無災害と無病息災、豊作を祈った。

 同神社は、わき水の生水(しょうず)の郷(さと)として知られる針江に隣接し、一帯には水田が広がる。八田宮司は「湖岸のこの地は昔、抑えることのできない地震や水害に苦労し、なまず信仰につながったのだろう」と話していた。供えたなまずは、神事の後、近くの池に放して琵琶湖へ返された。
毎日新聞


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