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彫刻で環境問題訴え 高島の高校教諭
2010年6月19日
 滋賀県高島市在住の彫刻家川合徹さん(60)の個展が18日、高島市安曇川町田中のギャラリー藤乃井で始まった。

 川合さんは、高島高で美術科教諭を務める傍ら、環境や自然をテーマにした彫刻作品を手掛けている。今回の個展には、カブトムシや仙人、ピーマンやナスなどをモチーフにした計15点を出品した。

 「遠い夏」と題した作品は、原爆雲によって降り注ぐ「黒い雨」を4Bの鉛筆と鋭いアルミの棒で表現。雨の中を一匹のカブトムシがよじ登っていく情景を切り取っている。

 川合さんは「黒い雨は環境汚染の象徴だ。カブトムシには人間の純真さを託し、自然への畏敬(いけい)を表現した」と話していた。

 24日まで。入場無料。問い合わせは、ギャラリー藤乃井Tel:0740(32)0150。
京都新聞


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