大津市のびわこ成蹊スポーツ大の学生が、小中学校の体育祭や部活動の運営などを手伝うボランティア団体「39(サンキュー)レンジャー」を立ち上げた。まちの清掃活動もする予定。学生たちは「依頼があれば、どんな活動にも積極的に参加したい」といい、地域の頼もしい助っ人になりそうだ。
同大学には以前、同様の活動をしていたサークルがあったが、メンバーの卒業とともに消滅。学校などから活動再開を望む声が多く、今春、有志が新団体を立ち上げた。約60名が登録している。
初めての活動は、志賀中(同市)2年の6月の遠足に同行。メンバー13人がJR今津駅から同中までの全行程35キロを付き添い、生徒240人を見守った。
白ひげ浜水泳場(高島市)近くの琵琶湖岸では、保護者らから配られた弁当で昼食をとった。メンバーと生徒はスポーツの話題やしりとりで盛り上がり、笑い声が絶えなかった。
生徒の河合一輝くん(13)は「年齢が近いのでしゃべりやすい。遠足は暑くてしんどいけど、楽しく会話してると気が紛れる」と話していた。
この日のチームリーダーを務めた3年生三浦康輔さん(21)は「以前の活動を引き継ぐとともに、より社会に役立つよう幅を広げていきたい」と意気込んでいた。 |