大津市は22日、都市再生機構(UR)の「びわこサイエンスパーク」(同市伊香立下在地町、217ヘクタール)の新名称が「山百合の丘」に決まったと発表した。20年以上かけた研究都市構想は頓挫し、「サイエンス」の文字が消えた。
市は今年3月、自然を生かした運営管理に方針を転換し、新名称を公募。「伊香立かおりのさと」「びわこネイチャーパーク」「ゆりが丘」など68点の応募があり、市や地元関係者による委員会が「地域に自生し、香りもよいヤマユリに由来する名称」に決めた。
敷地のうち60ヘクタールは大津市の民間会社「里山郷働」が約5億9000万円で買い取り、競走馬のトレーニング施設や乗馬クラブなどを備えた「びわこホースランドパーク」として開発することが既に決まっている。 |