琵琶湖の豊かな自然環境を学ぼうと、京阪神の小中学生と外国人留学生が31日、わき水の里として知られる滋賀県高島市新旭町針江を訪れ、川端(かばた)を見学したり、ヨシ原で環境保全活動を体験した。
大阪ユネスコ協会が主催。京阪神や愛知県の小中学生約60人と、京都大や大阪大の大学院に通う米国、ロシア、シリアなどの留学生6人が参加した。
一行は、コイが泳ぐ集落内の水路や、炊事場として使われている民家の川端を見学。続いて、ヨシ原が広がる針江大川河口付近で、景観を損なうなど繁殖が問題になっている外来種草オオフサモの除去に汗を流した。
ボートに乗り作業を体験したシリア人留学生アハマド・ガラウィンジーさん(25)=大阪大大学院国際公共政策研究科=は「住民の環境保全意識の高さに感心した。世界的にも珍しい水環境を残さないと」と話した。
大阪市旭区から参加した旭東中2年吉田想(こころ)さん(13)は「わき水を使う暮らしが今も残っていることに驚いた。自分たちが飲んでいる水は淀川を経てここからやって来ている。水を大切にしたい」と話した。 |