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高島に2チーム目社会人野球クラブ 監督ら農業で運営費工面
2010年3月4日
 高島市で二つ目となる新しい社会人野球のクラブチーム「滋賀・高島ベースボールクラブ」が誕生した。4年前に発足したクラブチーム「OBC高島」の前監督伊藤剛吏さん(44)が監督に就任。監督やスタッフらが農業を営みながら運営資金を工面する、全国的にも珍しいスタイルを目指すという。

 OBC高島は米大リーガーの大家友和投手がゼネラルマネジャーを務める社会人野球クラブチーム。伊藤さんは2006年2月の結成時に監督に就任。昨シーズン限りで契約が切れたが、東京都から新天地のつもりで移住した高島市にとどまり、野球を続けたい気持ちから新たにクラブチームを立ち上げた。

 新チームには、伊藤さんの誘いに応じた選手13人が結集。スタッフには伊藤さんのほか、地元在住のコーチ岡本孝さん(39)ら3人が加わった。当面は同市新旭町の新旭球場などで練習を重ねていく予定。

 ただ、遠征試合などクラブ運営費の工面はこれから。スポンサーを探すほか、4月からは同市安曇川町の休耕田約50アールを借りて、ホウレンソウやコマツナなど葉物野菜の水耕ハウス栽培を行い、外食産業などへの販売を検討している。

 元日本IBM野洲硬式野球部部長で県野球連盟名誉会長の小熊俊夫さん(75)によると、社会人野球クラブチームが農業経営する例は全国的にも珍しく、農産物の販路開拓まで行うのは初めてのケースではないか、という。

 伊藤さんは「地域貢献できるチームづくりを目指したい。そのためには地場産業である農業で起業し、運営費をまかなうことが最善だ」と、クラブ運営に意欲を燃やしている。
京都新聞


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