滋賀県を地盤とするびわこ銀行(大津市)と大阪府中心の関西アーバン銀行(大阪市)が3月1日に合併し、新銀行「関西アーバン銀行」が誕生する。府県をまたぐ第二地方銀行同士の合併は関西で初めてで、預金量4兆円と関西4番目の規模を持つ広域地銀として大阪、滋賀を中心に営業拡大を目指す。
新銀行の本店は大阪市中央区の現関西アーバン銀行本店に置き、近畿2府4県を中心に関西の地銀で最多の計170店舗を展開する。頭取には北幸二関西アーバン銀頭取、副会長に山田督びわ銀頭取が就く。
大津市の現びわ銀本店は「びわこ本部」として県内の営業、融資審査の中枢機能を残す。合併を機にびわ銀が得意とした環境関連融資を大阪など全店で扱う一方、親会社の三井住友銀行の協力も得て人口増が続く滋賀県で個人・法人取引を開拓するなど相乗効果の発揮を目指す。
1日は営業開始に先立ち、大改装を終えた大津市のびわこ本部で北頭取、山田副会長が出席して発足を記念する式典を開く。滋賀県の嘉田由紀子知事らを招いてテープカットなどで新銀行の船出を祝う。 |