多様な生物が生息する里山の「あぜ」を再現しようと、大津市の琵琶湖ホテルがこのほど、敷地の花壇に日本の在来種を中心とした山野草113種類を植栽した。
同ホテルは棚田の保全を目的に、2002年から高島市や大津市の棚田で収穫した米を宿泊客らに提供しており、稲刈りを体験する宿泊プランも展開している。山野草の植栽はその活動の一環で、琵琶湖側にあたるホテル北側の花壇約250平方メートルの植木を、チガヤやタンポポ、ナノハナ、ノボケなどに植え替えた。
今年10月には生物多様性条約の第10回締約国会議が名古屋で開催される。同ホテルは「虫の音や四季の移ろいを感じられる空間になれば。稲作や水生植物の植栽も検討したい」としている。 |