国内外の高校生が湖国に集い、水を巡る問題の打開策を探る「高校生国際みずフォーラム」が、来年2月に滋賀県守山市の市民ホールや立命館守山中・高で開かれる。高校生を中心に約1千人が来場して研究発表や議論を重ね、「持続可能な社会」の実現へ共同宣言をまとめる。
■立命館守山高が企画 理数教育を重点実施する文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に06年度から指定されている立命館守山高が、水資源や環境について研究する高校生の発表や交流の場として企画した。
参加者は同高1、2年全員や3年の一部をはじめ、水をテーマにした研究に熱心な膳所高(大津市)や八幡工業高(近江八幡市)、桂高(京都市)など国内8校と中国、韓国、米国などの海外11校の生徒や一般来場者ら。会期は2月20〜21日の2日間で、全体会をはじめ、「水と生物」「水とくらし」「水と科学」をテーマにした3分科会などを開く。
立命館守山高の生徒は、琵琶湖におけるブルーギルの生態や高島市内などにあるわき水の台所「川端(かばた)」の調査結果などを発表する予定。共同宣言は2日目の全体会で発表する。
同高では、09年4月に発足した生徒運営委員会を中心に準備を進めている。11月には当日までの残り日時を知らせるタイマーを校内に設置し、本番までのムードを高めている。
生徒運営委員長の2年大野由美子さん(16)は「世界各地で起きている水問題についての情報や考え方を参加者が共有し、社会に発信するフォーラムにしたい」と話している。 |