高島市今津町日置前の箱館山のふもとで、冬季限定で今津産のそばを出す「箱館そば鴫野(しぎの)」が10日開店し、初そばを味わおうと大阪府や京都市など遠方から客が訪れ、初日からにぎわいを見せた。
地元のそば栽培農家らが「名物に」と、冬季に店を開いたのが始まりで、四半世紀近くの歴史を持つ名代のそば屋だ。ざるそば(800円)は香りがさわやかで、コシがあってのどごしもよい。開店と同時に県外や大津、彦根、野洲市などから15人が入店し、ざるやかけを注文していた。大津市中野3、松本一男さん(64)夫婦は「開店初日と最終日は必ず来る」といい、店員も「見覚えのあるお顔を毎年拝見します」と話していた。
きつね、山菜、にしん、おろし、てんぷらなど多彩。4〜5人前お土産用1000円、同ざるだし350円。来年3月10日まで、午前11時〜午後6時半営業(元日のみ休業)。今月12日までそば各100円引き。問い合わせは0740・22・3592。 |