| 高島のホテル、京観光特需 紅葉ツアー人気で注目 |
| 2009年12月1日 |
| 京都市内の紅葉名所をめぐる低価格ツアー人気の影響で、滋賀県高島市内のビジネスホテルが特需にわいている。京都市内まで約６０キロ、移動には約１時間かかるが、ハイシーズンの京都にはない低価格がツアー会社に注目されているようだ。 ■移動１時間、でも低額魅力 高島市今津町のＪＲ近江今津駅前の「ホテル可以登」に午後５時すぎ、群馬県からツアー客を乗せた大型バスが到着した。「今月はほぼ満室です。休暇は減りますが仕方ないですね」と従業員。１２月初旬までほぼ連日、関東地方から大型バスが到着するという。 ツアーは「秋の京都」と銘打ち、嵐山や嵯峨野、哲学の道など紅葉の名所を２泊３日で観光する。朝に関東地方を出発し、夕方にホテルに到着。一泊して翌朝、京都に向かう行程だ。２名１室で３万円前後という。 同ホテルは、通年シングルが５０００円。ビジネス客とクラブ活動の生徒、学生が主な客で、秋はオフ期だった。だが格安の京都観光ツアーの人気が高まるにつれ、需要が次第に増加。今ではエキストラベッドを使用、稼働率は１２０％を超えるまでに。同市内にある同クラスの他のホテルと旅館もほぼ同様という。 滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合の佐藤良治理事長は「湖西道路など便利な道路事情がある。今後、県内の他の地域でも出てくる可能性がある」と期待する。 京都観光の格安パックツアーを関東で販売する阪急交通社（大阪市北区）は「この時期、京都市内のホテルは空きがないうえ、料金が高い。湖西は道路事情がよく京都市内まで１時間。低価格ツアーには欠かせない存在」と話す。 |
| 京都新聞 |
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