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「みちのく高島商人に学ぶ会」発足  盛岡藩で活躍 先人の教え顕彰へ
2009年11月20日
 江戸時代初期に盛岡藩で活躍した高島商人の足跡を研究しようと、滋賀県高島市の有志らが「みちのく高島商人に学ぶ会」(福井俊一会長)を発足した。岩手県内に住む高島商人の子孫らと交流を深めながら、先人の教えを顕彰したい、としている。

 会には、高島市職員や同OB、市商工会職員など17人が参加。研究者を講師に招き、家訓や理念を学ぶ講演会や勉強会▽岩手県盛岡市との物産交流フェアの支援▽岩手滋賀県人会との定期的な人的交流−などを行う予定。

 同会などによると、高島商人と盛岡藩のかかわりは、江戸時代初期に大溝(現高島市勝野)で油商を営んでいた村井新七が移り住み「近江屋」を開業したのが始まりという。

 近江屋などを足がかりに、江戸時代だけでも約50世帯、約600人が移住。事業家として飢饉(ききん)時には炊き出しによる難民救済、水利事業などに尽くし、藩の財政を支え、現在の盛岡市発展の基礎を築いたと言われている。

 これまでに、高島市から盛岡市に友好使節団を派遣したほか、岩手県では高島商人の子孫が近江商人末裔(まつえい)会を結成し、今年8月に近江商人来盛400年を記念し、村井新七を顕彰する記念碑を盛岡市内の近江屋跡近くに建立した。

 福井会長(71)は「高島商人の生き方を学びながら、産業や文化など幅広い分野で、交流の懸け橋になれれば」と話している。

 入会申し込み、問い合わせは市教委内「学ぶ会」事務局TEL0740(32)4467。
京都新聞


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