今が旬の湖西の不動産情報掲示板
巡回バス・乗り合いタクシー:暮らしの足確保へ 旧志賀町地域でテスト運行
2009年11月5日
 バス路線が廃止され公共交通機関が手薄な旧志賀町地域(現・大津市)の住民でつくる「暮らしの足を考える会」が、巡回バスと予約制乗り合いタクシーのテスト運行を始めた。住民に利用してもらい、“生活の足”確保に向けた基礎資料作りを目指す。

 同地域では06年、バス路線が利用客減少のため廃止された。一方で高齢化が進み、「医者通いの足」を求める声は高まっている。また、地域内に七つあるJR湖西線の駅はすべて高架式で、エレベーターがあるのは2駅だけ。このため有志が今年3月に同会を設立し、「気軽に利用できる新たな交通機関を模索しよう」と実験を企画した。

 テスト運行はバス、タクシーいずれも5日間で、無料。巡回バス(9人乗り、JR北小松駅〜大津赤十字志賀病院の約14キロ)は先月実施し、計648人の利用があった。

 乗り合いタクシー(5人乗り)は今月16〜20日に予定している。利用日前日までに要予約。旧志賀町内で、指定場所から目的地に向かえ、行き先が同じ客がいれば同乗する。

 約110万円の運行費用の3分の2は市の補助金を活用。残りは地元の企業や個人からの協賛金などで賄う予定だ。同会事務局の川島健也さん(70)は「この地域はどうしても交通機関が必要。実験結果を基に実現への機運を盛り上げたい」と話す。

 乗り合いタクシーの予約は滋賀ヤサカ自動車(077・522・6767)。問い合わせは同会(077・592・8112)。
毎日新聞


HOME
Copyright (C) 2009 Shoei Real Estate Corporation. All Rights Reserved