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滋賀・朽木の「池の沢遺跡」に州浜 池の規模判明
2009年10月28日
 高島市教委は28日、鎌倉時代初期(13世紀初頭)の庭園跡とされる同市朽木村井の「池の沢遺跡」で、新たに州浜(すはま)などを確認した、と発表した。同遺跡からは園池の構成要素である中島、水口、池尻、荒磯風石組みなどが出土しており、新たに州浜が確認されて池の規模が判明した。当時の作庭手法を知る貴重な資料、という。

 州浜は、池底を特に浅くし、玉石などを敷き詰めていた。池北側の石組みと向き合う位置にあり、緩やかな曲線を描くなぎさを形作っていた。

 池尻の形状や州浜の傾斜角度から、池の水深は約40センチと推測、池の大きさは東西約40メートル、南北50メートル以上だったと判明した。

 さらに、13世紀以降に州浜を埋めて池の南岸に石積を造り、水の流れを重視した小川のような「流れ池」(全長約50メートル、幅約2〜3メートル)に造り替えていたことも分かった。

 調査は、1万3500平方メートルを対象に2006年6月から4年計画で実施している。

 現地説明会は31日午前10時から。JR安曇川駅から路線バスで約1時間。雨天決行。問い合わせは市教委文化財課Tel:0740(32)4467。
京都新聞


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