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建築図の技、京滋の寺や山並み描く 大津の画家が水彩画作品展
2009年10月8日
 比良山系の風景や京都の寺を題材に水彩画を描く大津市八屋戸の画家、刈谷拓爾さん(68)の作品展が8日から、同市和邇今宿のギャラリー・るーむ模(ぶな)で開かれる。建築図面の技法を取り入れたリアルな筆致で描いた約30点が並ぶ。

 1級建築士の刈谷さんは、建物の設計図を基に完成予想図を仕上げる「建築透視図」の作製が本業。一方で「制約のない風景画が無性に描きたくなる」といい、10年前から寺の絵を描き始めた。

 寺の解体修理時の図面を京都府立総合資料館(京都市)で手に入れ、現地に何度もスケッチに向かう。「建物が一番きれいに見える角度や季節を考えます」。池をはさんで正面から見た浄瑠璃寺、雪化粧の金閣寺や月夜の銀閣寺の鳥瞰(ちょうかん)図…。

 「軒の反りや柱の間隔など、描いて初めて設計者のこだわりに気付く」と、建築士ならではの発見もあるという。会場には比良の山並みの四季を描いた作品も並ぶ。

 13日まで。入場無料。問い合わせは、るーむ模TEL077(594)3573。
京都新聞


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