わき水の里として知られる滋賀県高島市新旭町針江で4日、自然観察会があり、参加者が炊事場として利用されている川端(かばた)を見学したり、地区の中央を流れる針江大川の水辺を観察した。
琵琶湖と田んぼを結ぶ協議会が主催。県内を中心に親子連れら約80人が参加した。
参加者は、ボランティアガイドの案内で、住宅の庭先にある川端を見学。ガイドは「わき水をためてコイを飼っている。ご飯や野菜くずなどをコイがきれいにしたあと、水を琵琶湖に返している。コイは家族同様です」などと説明した。
この後、針江大川をカヌーで河口まで下り、バイカモやヨシなどを川面から観察。吹田市の大学職員氷高知紗さん(26)は「川面から見る景観はすばらしかった。でも外来種の藻が多く、バイカモなどの在来種が侵食されないか心配。昔ながらのすばらしい風景を残してほしい」と話していた。 |