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ルート整備、ほぼ出来上がる 近江坂古道 高島の今津山上会
2009年9月30日
 滋賀県高島市今津町の「今津山上会」(藤原正治会長)が行っていた同町の酒波寺と福井県若狭町の闇見神社を山道で結ぶ「近江坂古道」(22・5キロ)のルート整備がほぼ出来上がった。近江坂古道は人馬が往来した道で掘り割りの跡も残るが、福井県境周辺はルートが確定していなかった。

 同会は、旧今津町で登山道に活用する古道整備のために2002年に結成された。07年度からは高島市の委託を受け、今津地域まちづくり事業として近江坂のルート整備を進めていた。

 酒波寺は741(天平13)年に開創されたと伝わる。今の福井県境の山域を寺領として、近江坂を使って若狭から近江に年貢を運んだり、逆に祈とうのために出向いたりしていた、という。

 会員は34人。年間30回ほど山に入り、他の登山道の整備もしながら、近江坂のルートで道に張り出した枝を切り、谷沿いの枯れ木を取り除き、天増川に手作りの橋を架けるなどしてきた。大日尾根から大日岳にかけてはブナ原生林が続き、能登郷に下りるルートは、08年6月に若狭町からの参加も得て、計11人で調査、馬が通れたとみられる道を確定させた。国有林が多いため、申請しながら案内板の設置を進める。藤原会長(77)は「安心して利用できるように登山道の整備を続けたい」と話している。問い合わせはビラデスト今津TEL0740(22)6868。
京都新聞


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