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“卒寿”描き続ける水彩画 大津の男性 高島で個展
2009年9月20日
 卒寿を迎える大津市和邇の男性が高島市安曇川町のギャラリー藤乃井で水彩画個展を開いている。定年退職を機に本格的に水彩画に取り組み、教室も主宰。作品は毎年100点ほどを手がけ、今は認知症の妻を自宅で介護しながら絵を描き続けている。「水と緑の色を大事にしてきた。心を癒やしてもらえれば」と話す。

 川合☆(ショウ)さん(89)。絵が好きで、会社勤めをしながら描いてきた。60歳で退職後、豊中市から旧今津町に移り住んだ。大津市の画家、木村秀信さん(故人)の個展に出会って感激、教えを請うた。今津では水彩画の先生としても知られ、2005年に現在地に引っ越した。

 今回の個展には、40年前から描き、気に入っている風景画など50号までの28点を展示した。箱館山を描いた「冬の訪れ」や皇子山の池を描写した「秋彩彩」のほか、イタリアや香港でのスケッチもある。

 今は、自宅で炊事、洗濯をし、認知症の妻・静子さん(86)の介護をしながら描いている。「自然に筆を持って描きたくなってくる。絵がなかったら認知症になっている」と話す。24日まで。ギャラリー藤乃井TEL0740(32)0150。
京都新聞


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