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冊子:「おふくろの味」わがまちの100点紹介−安曇川町の女性グループ
2009年6月8日
 高島市安曇川町の女性グループ「あどがわ女性ネットワークゆう」=奥谷喜美子会長(65)ら17人=が、郷土料理を伝承しようと冊子「わがまち安曇のおふくろの味」を作った。掲載した料理は約100点。カラー写真をたくさん使い、材料や作り方の記述も丁寧。コツなどをお母さん姿のイラストに吹き出しで入れるなど編集も工夫され、実用的な記録として人気を呼んでいる。

 「ゆう」のメンバーが同市安曇川公民館で開いた郷土料理教室で取り上げたものをまとめて今春、発行した。「教室」は3年間で計18回開き毎回、市民数十人が参加する盛況だったという。

 「ゆう」のメンバーは、地域に根付いた歴史ある郷土料理も時代の波間に消えてしまうかも…と伝承に取り組んだ。奥谷さんは「冠婚葬祭などで地域の女性たちが共同で料理を作ることが少なくなり、核家族化で世代間の伝承も薄れつつある」と語る。

 冊子には「ウグイのなれ鮨(ずし)」など湖魚の料理、「かぶら蒸し」などおせち料理をまとめたほか、季節ごとに分けて紹介。冬から春では「塩押しなすと大豆の煮物」、5月には「タケノコ寿司」、初夏から夏へは「いとこ煮」などが登場する。主に高島市域で取れる食材を用いたが、奥谷さんは「湖岸部や山間部で素材に差異が生まれるなどバリエーションは県内各地にある」と話し、次世代に伝える一助に、と期待している。

 連絡先は奥谷さん=同市安曇川町南船木、世代交流センター(0740・34・1320、月曜休館)。
毎日新聞


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