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イチジク:高島を特産地に 市内30農家が参加し栽培、来夏収穫へ
2009年5月9日
 高島市をイチジクの産地にしようという取り組みが始まり、今年3月に同市内の農地計約1.2ヘクタールに苗木約1000本が植栽され、順調に生育している。30戸近くの農家が参加している。来夏には初収穫を迎えるといい、県は稲作中心だった同市の特産果樹に育てたい意向だ。

 県の高島農業農村振興事務所によると、同市の果樹のウエートを引き上げたいとして、栽培が簡単なイチジクに着目した。低木のため、農作業に脚立などは不要で、女性や高齢者に負担が少ない▽植栽2年目から収穫できる▽健康志向で都市住民がイチジクを受け入れやすい−−などが選定の理由だ。

 イチジクは水田跡地でも栽培できるため、参加農家の大半が水稲を主とする稲作農家。減反政策による水田の転作作物としても有望で、水田を転用してイチジクを植えるケースも多いという。4月27日には、同市勝野の水田跡で、県職員指導の栽培管理講習会が行われ、農家約20人が苗木の具合を見ながら熱心にメモをとるなど栽培法を学んだ。

 県内のイチジク栽培面積は栗東市、甲賀市などで計約6ヘクタールにとどまる。県は高島市でさらに栽培農家を募っており、今後、農協の販売ルートに乗せて「高島イチジク」の市場を開拓していく方針だ。ブランド名も考案していきたいとしている。
毎日新聞


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