滋賀県高島市マキノ町のマキノ資料館で昭和30年ごろまで旧高島郡内で農業用として川や沼から水をくみ上げるときに使った「龍尾車(りゅうびしゃ)」が展示されている。実際に手で回すことができる。
同館が保管していたものを手直しして、3月から展示を始めた。龍尾車は木製の円筒(直径約34センチ)で、長さが2メートルと3メートルの2種類ある。内部にらせん状の仕切り板があり、軸に付いている取っ手を回すと桶全体が回り、内部の水が移動する仕組みになっている。展示では、水の代わりにビー玉が内部で回転して上がってくる。
江戸時代、佐渡の金山で使われたものが国内に普及した、という。旧高島郡内では、エンジンポンプが普及するまで使われていた。
入場無料。月火祝日は休館。同館TEL0740(27)1484。 |