滋賀県高島市新旭町安井川の大荒比古神社で4日、例祭の「七川祭」があった。桟敷席が設けられた参道で、若い氏子が的の付いた青竹を操る「奴(やっこ)振り」や流鏑馬(やぶさめ)が披露され、大勢の観客でにぎわった。
七川祭は、佐々木源氏が1190(建久元)年に近江守護となって以降、佐々木氏が出陣のとき、同神社に祈願し、戦勝した際に流鏑馬と的を奉納したのが始まり、とされる。県の選択無形民俗文化財に指定されている。
今年の奴振りは当番の平井区の中高生12人が行った。「ヨイサー、ヨイサー」のかけ声とともに薄紫のはんてん姿で的の付いた3メートルほどの青竹を操りながら練った。流鏑馬では参道の300メートルほどの馬場を馬が駆けた。 |