| 湖上の安全と水の浄化祈る 大津で比良八講 旧市街地練り歩く |
| 2009年3月26日 |
| 湖国に本格的な春の訪れを告げる恒例行事「比良八講」が２６日、大津市内で行われた。延暦寺の僧侶や比良修験道の行者（山伏）、信者ら約７０人が浜大津地区を練り歩き、琵琶湖上で湖上の安全と水の浄化を祈った。 「比良の八講、荒れじまい」と言い、寒風が吹き荒れるのもこのころが最後と言われる。彦根地方気象台によると、この日の最低気温は１・３度で、平年に比べて３・１度低く、冷え込んだ。 午前９時ごろ、同市長等３丁目の本福寺を出発。山伏がほら貝を吹きながら大津港に向かった。港に設けられた祭壇前では、僧侶らが般若心経を唱えた。 約５００人の参拝者と船に乗り、前天台座主（ざす）の渡辺恵進さん、大阿闍梨（だいあじゃり）の酒井雄哉さんを導師に、同市木戸の打見山で取水した「法水」を船上から湖に注いだり、水の浄化や水難に遭った人の霊を鎮めた。同市南小松で下船し、近くの雄松崎で護摩法要を営んだ。 比良八講は、平安時代に起源がある。１９５５年、比叡山の荒行「千日回峰行」を満行した大阿闍梨の故箱崎文応さんが再興した。 |
| 京都新聞 |
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