滋賀県高島市の「四高桜を守り育てる会」(今西仁会長、約210人)は7日、同市宮野の高島B&G海洋センターで桜の苗木づくりのため募ったサポーター約100人と接ぎ木の育苗作業を行った。
四高桜は、1941年4月に萩の浜沖で亡くなった旧制第四高等学校(現金沢大)のボート部員11人を悼み、翌年ソメイヨシノ1000本が萩の浜(同市勝野)に植えられた。
老木になった当時の桜40数本は近くの四高桜公園に移植されている。2003年2月に誕生した四高桜を守り育てる会は、桜並木をよみがえらせるため、接ぎ木で2世の苗木をつくり、会員の自宅で2、3年間育てて、同公園や湖周道路沿いに植えてきた。
この日の作業は、毎年行っており、今回で6回目。大阪などからも参加者があった。今年は、四高桜の碑近くに植えられていたキクザクラを使った。今西会長(61)は「昔は海津大崎に負けないほどの桜並木だった。守り、育てていきたい」と話している。 |