長年美術や地理を教えていた高島高校長の松井善和さん(57)=滋賀県長浜市野瀬町=が、高島市安曇川町のギャラリー藤乃井で絵画と所蔵する古地図を展示している。
松井さんは美術教諭を22年務め、東京の一水展などにも油絵を出品してきた。今回の個展は十数年ぶり。昨秋の高島市展への出品作など13点が並ぶ。描きためてきた人物画や風景画で、妻や先生、PTA役員など身近な人にモデルになってもらった。
松井さんは県内でも有数の古地図の収集家として知られ、4年前には、旧浅井町で特別展を開いたこともある。今回は、高島に関連する江戸時代の近江国細見図など約30点を展示している。特に竹生島周辺の移り変わりが明治33年から昭和55年まで7枚の地形図で確認できるのは、学術的にも貴重だという。松井さんは「人物画は構図を考え組み立てるのがおもしろい。地図は地域のことが凝縮されているので見てほしい」と話している。22日まで。無料。 |