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近江の伝統野菜 出荷116トン 県初調査、万木かぶ…ブランド化へ
2009年2月2日
 滋賀県を原産地とする地場野菜「近江の伝統野菜」の出荷量が14品種で年間100トンを超えることが、県が初めて行った実態調査で1日までに分かった。県産野菜シェアの1%に満たないが、県は京野菜のような地域ブランド化を目指し、さらに振興に乗り出す。

 調査によると、年間出荷量は、今回調査した14種の総計で116・4トン。最多は赤カブの1種「万木(ゆるぎ)かぶ」(高島市)の40トンで、「下田なす」(湖南市)の20トン、「日野菜」(日野町)の19トンが続いた。漬物など加工品として利用される品種が上位になっているという。

 近江の伝統野菜が県内野菜(2万7523トン、2770戸)に占める割合は出荷量で0・4%、生産戸数で3%だった。生産する農家戸数と団体数は、104戸と6団体あった。

 県農業経営課は、「50種を超えるとされる近江の伝統野菜の出荷量などの実態はこれまで分からなかったが、調査で伝統野菜の由来や味覚で固有の特徴があることも見えてきた。大阪のなにわの伝統野菜、金沢の加賀野菜など各地でブランド野菜が増えるなか、近江野菜も名乗りを上げられるようにしたい」としている。

 調査は、近江の伝統野菜を「県内を原産地に明治以前から栽培され、形や味に特徴のある野菜」と定義し、昨年10月に市町や農協を通じて調べた出荷状況や特性をまとめた。

 ■近江の伝統野菜の種類と原産地、年間出荷量(単位はトン)

 (1)万木かぶ(高島市)40(2)下田なす(湖南市)20(3)日野菜(日野町)19(4)赤丸かぶ(米原市)15(5)豊浦ねぎ(安土町)5(6)山田大根(草津市)4(7)小泉紅かぶら(彦根市)3(7)杉谷なすび(甲賀市)3(9)伊吹大根(米原市)2.5(9)秦荘のやまいも(愛荘町)2.5(11)鮎河菜(甲賀市)1(12)北之庄かぶ(近江八幡市)0.5(12)杉谷とうがらし(甲賀市)0.5(14)水口かんぴょう(同)0.4 ▽総計 116.4
京都新聞


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