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鎌倉期の庭園「完全形」 高島・池の沢遺跡 貴族山荘?
2008年12月10日
 高島市教委は10日、滋賀県最古級の庭園遺跡「池の沢遺跡」(同市朽木村井)が、13世紀初め(鎌倉時代初期)の姿をそのまま残した庭園であることが確認された、と発表した。平安京の貴族の山荘に伴う庭園とみられるが、これほど完全な形で残っているのは全国にも例がないといい「庭園のあり方と当時の人々の自然観を考える上で貴重な発見」としている。

 同遺跡は、2006年に25年ぶりに調査を再開した。庭園跡は1万3500平方メートルで、今年7月から850平方メートルを調査した。庭園の中央には推定で南北80メートル、東西32メートルの三日月型の池があり、庭石を巧みに組み合わせた荒磯風州浜や中島など、優れた作庭技術で造られていることが分かった、

 池にわき水を供給する水口には大ぶりの石を配し、高さ20メートルのがけから安曇川に池の水を排水する落口には、石を組み合わせ対岸から滝のように見えるように意匠がこらされていた。池石積みの裏側から13世紀初めの土師皿が出土し、作庭時期が確定した。

 現地説明会は13日午前10時から。問い合わせは同市教委Tel:0740(32)4467。
京都新聞


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