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比良山系の森、再生へ 大津のNPOら ドングリ植樹
2008年11月19日
 ドングリを発芽させ、苗木に育てて比良山系に植える「どんぐりプロジェクト」がこのほど、大津市で始まった。大木に成長するまで10年以上かかる息の長い事業だが、関係者は「次世代にも受け継ぎ、新しい森をつくっていければ」と期待を込めている。

 ドングリをつける広葉樹が病原性のカビに感染し、木が枯れる「ナラ枯れ」が比良山系で広がっていることに危機感を抱いたびわ湖バレイの小川隆社長(69)が呼び掛け、NPO法人(特定非営利活動法人)比良比叡自然学校とびわ湖バレイ自然塾が、新たな木を植えるとともに、ナラ枯れの現状を知ってもらおうと計画した。

 各家庭でペットボトルとティッシュを使って水耕栽培セットをつくり、発芽させたドングリを植木鉢に移して育て、来秋、びわ湖バレイキャンプ場周辺に畑をつくって植樹、大きく育てて2年後に山へ返す計画だ。

 11月上旬に比良山麓で開かれた市の「自然家族事業」で立ち上げ、約250人の親子が参加した。比良比叡自然学校の辻徹夫専務理事(63)は「管理を怠った過去を反省して、人間がもう一度手を入れれば森はよみがえるはず」と話す。現在参加者を募っている。生態系を乱さないよう、比良山系で採れたドングリだけを植えるため、参加希望者にはドングリを配布する。問い合わせはびわ湖バレイTEL077(592)1155。
京都新聞


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