桜の名所として全国に知られる滋賀県高島市マキノ町の海津大崎の桜並木で16日、「美しいマキノ・桜守の会」(中川達也会長、会員282人)が、桜の苗木を植樹した。
同会は桜の保全活動をするため、1997年にマキノ東小OBらが結成した。年2回、木々に肥料を施したり、樹皮のコケを取ったりしている。これまで記念植樹で数本植えたことはあるが、本格的な植樹は初めて。地元の小中学生らも加わり、約3メートルの苗木18本を植えた。枝切りなどの作業も行った。
海津大崎の桜並木は、1936年にトンネルが開通したあと、琵琶湖岸に植えられ、県道沿い4・2キロに約600本ある。樹齢60年を超えるものが6割を占め、枯れ木が出始め、保全と共に苗木の植樹が課題になっている。自費で桜を植え、桜並木が誕生するきっかけを昭和初期に作った宗戸清七さんの息子の清さん(72)は「たくさんの方が会員になり父も喜んでいると思う」と話していた。 |