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古里の歌保存へ聞き取り調査 高島のグループ、お年寄りから
2008年10月21日
 お年寄りが覚えている古里の歌を収集し保存しようと、滋賀県高島市安曇川町の女性コーラスグループ「ほほえみコーラス」(土井ます江代表)が旧安曇川町内で聞き取り調査を進めている。関係者は「今収集しておかないと、残らない」と、作業を急いでいる。

 旧安曇川町内では合併前の2002年から07年にかけ、町内7地区でお年寄りから昔の話を聞き取り「ふるさと絵屏風」を制作した。この時、古里の歌も多く寄せられたが保存はしておらず、「歌も残したい」との声が寄せられていた。

 同コーラスの会員28人が加わり「なつかしいふるさとのうた収集委員会」(松本孝太郎会長)を結成。町内で開かれる生きがいサロンなどに出かけ、歌声を楽しんでもらったあと、お年寄りから聞き取っている。録音機も持参している。

 収集した歌は、童歌や仕事歌、祝い歌、遊び歌、廃止された小学校の校歌、地元出身で江戸時代の儒学者中江藤樹を詠んだものなどに分類。すでに40ほどの歌詞が集まった。

 一部は市内の施設でパネル展示を始めているほか、2010年度には市の補助事業でCD化し、コンサートでも披露するなどして後世に伝えるという。

 土井代表(54)は「歌詞は地域によって少しずつ違うが、お年寄りに思い出してもらい、熱心に話してもらった。来年は譜面起こしや歌の練習をしたい」と話している。
京都新聞


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