江戸初期の儒学者、中江藤樹の生誕400年を記念した市民劇「藤の樹と風と−中江藤樹物語」が21日、滋賀県高島市の藤樹の里文化芸術会館で催された。昼夜2回の熱演に満席の500人を超える観衆から盛んな拍手を受けていた。
■生誕400年祝う
高島市の市民劇上演実行委員会が企画し、劇作・演出家、大峰順二さんが脚本、演出を担当した。市民から出演者を公募、市民21人とプロの俳優2人が6月から練習を始め、17日からは連日の通しげいこで仕上げ、本番を迎えた。
劇の中で藤樹から医者になるために学問を学んだ大野了佐役の会社員上山大介さん=同市新旭町=は「たくさんの人に緊張したが、その緊張をうまく自分のものにできた」と満足そうだった。 |