滋賀県高島市教委は、小学生が地域の集会所や公民館で6泊7日程度、共同生活しながら学校に通う「高島こどもの宿」の取り組みを本年度から始めた。今年は計16カ所で催される予定で、子どもたちが炊事や洗濯を行うことで自主性を高め、サポートする地域の人の参加も得て新たなまちづくりも狙う。
PTAや健康推進委員、婦人会、老人会、区役員らが参加して各地域で推進委員会を組織し、実施している。4年生から6年生まで最大15人程度。夕食は地域の人と子どもたちが一緒に準備する。宿題の時間も30分から1時間と決め、テレビやゲームは禁止などのルールもある。
6日からは1週間程度、新旭町五十川区や朽木岩瀬区など4カ所でも始まった。五十川区では区会議所に新旭北小の12人の子どもたちが寝泊まりしている。同小PTA役員の宮崎まゆみさんは「思ったよりも子どもたちは楽しそうで、自主的にやっている」と話す。
市教委は、「子どもを通じ地域活性化を図りたい。最終的には、対象の小学生全員が参加できる約100カ所で開催ができれば」としている。 |