高島市安曇川町の藤樹の里文化芸術会館で、フジの盆栽展が開かれている。同市とふじの盆栽展実行委員会(中村春男会長)の主催で5月6日まで。28、30両日は休館。無料。
旧安曇川町出身で近江聖人と呼ばれた陽明学者の中江藤樹(1608−48)は屋敷内にあったフジの花をこよなく愛した。藤樹の遺徳をしのび、約20年前から毎年、盆栽展を開いている。
会場には、市内のフジ愛好家が育てた薄紫や白、赤色の花をつけた50−150センチほどの約120点が並び、独特の甘い香りが漂っている。
愛知県安城市の日高修さん(59)、政子さん(55)夫妻は「樹と花全体の柔らかい線がいいですね」とフジの魅力を話していた。
フジの苗木販売や栽培の指導、相談も受け付ける。5日午前10時から先着150人に抹茶を無料で振る舞う。旧安曇川町内の昔の風習を描いた「ふるさと絵屏風」6点の展示もある。 |