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さらば、今津西小椋川分校 130年の歴史に幕、住民らお別れ会
2008年3月5日
 滋賀県高島市今津町の今津西小椋川分校で5日、分校お別れ会が開かれ、椋川区民や卒業生、教職員ら約100人が130年以上にわたる学校の歴史の思い出を語り合った。

 同分校は、1875(明治8)年に開校、大正時代には、地元出身で出版社「ぎょうせい」の前身の社長を務めた大谷仁兵衛(にへい)氏が近代的な校舎を寄贈したことで知られる。1988年3月に最後の卒業生を送り出し、その後は社会教育施設として利用されていた。今年4月から通信制のECC学園高として再スタートを切る。椋川地区は65歳以上が半数を占める限界集落で34世帯が住んでいる。

 体育館で開かれたお別れ会では冒頭、卒業式や学校の取り組みの写真がスクリーンで紹介されると、地元の人たちが「懐かしい」と涙ぐむ姿も多かった。

 今津西小の弘部誠校長(58)が学校日誌を読みながら「椋川の人々に支えられ地域の文化センターだった」とあいさつ。同小の中川大維君(6年)ら6人の児童が「夢に向かって頑張る」とこの日のために作られた歌を二曲披露した。

 卒業生を代表して、澤田純三さん(81)が大谷氏の功績を、水艸(みずくさ)治樹さん(33)が地域の協力で炭焼き体験をした思い出などを話した。最後に栗田俊栄区長(73)が「限界集落になったが、われわれもまだまだ頑張る」と地域の宝物だった分校を振り返っていた。
京都新聞


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