湖国三大祭の一つ、日吉大社(大津市坂本5丁目)の「山王祭」最初の神事「神輿(みこし)上げ」が2日行われた。神輿の担ぎ手らが、神輿2基を八王子山(378メートル)山上の牛尾宮と三宮宮に勇壮に担ぎ上げた。
「駕輿丁(かよちょう)」と呼ばれる担ぎ手約150人が、普段、神輿が置かれている、同山ふもとの東本宮近くをスタートした。
神輿は1トン以上ある重量級。担ぎ手たちは「ヨイコーラ」「ヨイソーラ」の掛け声とともに、顔を真っ赤にしながら、険しい山道を一歩ずつ力を込めて進んだ。
選抜高校野球大会に3年連続出場する北大津高の野球部員約40人や地元のボーイスカウトの団員約30人も参加。神輿につながれた綱を引っ張り、担ぎ手たちを手伝った。
約1時間10分ほどで到着し、神輿を両宮に運び込むと、担ぎ手や見物人たちから笑顔と歓声が上がった。2基の神輿は、4月12日の「午(うま)の神事」で山を下りるまで安置される。 |