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水辺景観の保全探る 高島 国の選定受けフォーラム
2008年2月23日
 国の重要文化的景観に滋賀県高島市内の「マキノ町海津・西浜・知内の水辺景観」が選定されるのを記念し、景観の価値と意義を考える「たかしま環(わ)の郷(さと)フォーラムII」(高島市主催)が23日、同市マキノ町の2会場で開かれ、地元を中心に約90人が参加した。

 午前には、海津の正行院で記念報告があり、金田章裕・京都大大学院教授が「水辺の暮らしが語り続けるもの」と題し、文化的景観の考え方と選定までの経過を説明した。金田教授は、できるだけ変えずに守る「伝統的建造物群」の考え方とは異なり、「良くない所は直し、調和がある所を残せばいい」と指摘。地域全体で方向性を決めてまちづくりをしている国内や英国の例を紹介した。

 景観保存に向けた調査に当たった小多明・元海津二区区長が地元の良い所をどう残すかについて話したほか、マキノ東小の青木明弘教諭は児童と一緒にお年寄りから聞き取ったことを紹介した。

 午後からは「景観がひとをデザインする」をテーマに、濱崎一志・滋賀県立大教授と大津市在住の画家福山聖子さんが景観の生かし方を参加者とともに考えた。続いて西浜に移動し、萬明寺で地元の人たちが子どものころの出来事などの思い出を語った。
京都新聞


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