障害者に就労や地域貢献の場を提供しようと滋賀県高島市マキノ町の農家作業場で22日、同市内の障害者8人が市民ボランティアと一緒に、ほだ木へのシイタケの植菌作業を体験した。
高島県事務所の環境森林整備課と保健福祉課が共同で昨年8月から始めた「湖西なごみの森づくり実践事業」の8回目の取り組み。
この日は、約20人が参加し、林業アドバイザーとして指導している農業小川太七さん(70)の作業場にほだ木270本を持ち込んだ。長さ1メートルほどのほだ木1本に40カ所の穴を開け、シイタケの植菌を障害者が休憩を挟んで2時間半ほどで埋め込んだ。福祉アドバイザーとして参加している同市今津町の増田道夫さん(77)は「ノコギリなど切れるものを思った以上にうまく使ってくれる」と話していた。
シイタケの菌入りのほだ木は、同市マキノ町の知的障害者入所更生施設「藤美寮」の裏山で管理、今年秋には収穫できる。 |