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高島で「酒屋唄」を披露 石川・珠洲ちょんがり保存会
2008年2月17日
 滋賀県高島市勝野の萩之露醸造元の福井弥平商店を17日、能登杜氏(とうじ)の作業唄(うた)「酒屋唄」の継承と普及に取り組んでいる石川県珠洲市の「珠洲ちょんがり保存会」の会員3人が訪れ、酒屋唄を披露した。観客約60人が見守る中、酒蔵に25年ぶりにこだました。

 披露したのは5年前から各地の酒蔵を訪れている同会の池谷内吉光事務局長(57)ら。同商店には能登杜氏組合の中倉恒政組合長(65)ら石川からの蔵人が3人いるため選ばれた。酒屋唄は、杜氏が寒さと早朝の睡魔に耐え元気づけるために歌ったとされ、戦後まもなく、作業の機械化によってすたれた。

 披露の前には、見学者みんなに歌詞を配り、一緒に練習した。そろいの法被姿で、作業の動作をしながら、蒸し米と糀(こうじ)などを合わせる「もとすり唄」や仕込み桶の中のもろみをかき回す「かいつき唄」などを歌うと盛んな拍手を受けていた。

 同商店の福井弥平社長(68)は「以前は杜氏が作業が終わったとき歌っていた。蔵の中で聞くのは25年ぶり。いいですね」と感慨深そうだった。
京都新聞


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