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地域の民話を紙芝居に 高島の図書館、23日に初披露
2008年2月17日
 滋賀県高島市の市立図書館が地域に伝わる民話を基にした紙芝居作りを進めている。第1弾として今津町に伝わるものから3つの紙芝居を作成、23日午後2時から市立今津図書館で初披露する。

 市立今津図書館では地域に関する本を収集、保存し、貸し出している。新しく移り住んだ人から地域のことを知りたいという要望も多く、今回、紙芝居を作ることでより関心を高めてもらおうと昨年11月から取り組んだ。お年寄りの集まりでも活用してもらう。

 ■六文銭、カッパ、赤鼻テング…12場面で

 紙芝居は「六文銭で菓子買い」「カッパのお尻抜き」「赤鼻テングとごさく」で、いずれも12場面からなる。民話は残酷な話も多く、子ども向けに脚色した。絵は市民ボランティアや図書館職員がパソコンや手描きで仕上げた。

 駄菓子屋で菓子を買う女性が実は子を宿したまま亡くなった若嫁だったという内容の「六文銭で菓子買い」は浜分地区に伝わっていた。Ikawaさん(ペンネーム)が絵をパソコンで作った。

 「カッパのお尻抜き」は石田川周辺で伝承されるいたずら好きなカッパの物語。「赤鼻テングとごさく」は福井県境の民話で、絵は安達公子さんが担当した。火事を次々に起こすてんぐと憶病な男が登場する。

 高島市立図書館では新旭、マキノ、朽木地域の民話も順次紙芝居化する。市立今津図書館の坂川道雄参事は「幼児、小学生向けの紙芝居だが、お年寄りにも見てもらい、埋もれている民話が出てくるかもしれない」と期待している。
京都新聞


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