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特産の誇り、竹紙作りピーク 高島の障害者施設、はがきや短冊に
2008年2月12日
 滋賀県高島市安曇川町の障害福祉施設「大地」で地元特産品の竹紙作りがピークを迎えている。障害がある人が通所しながら療育やリハビリ、生産活動を行う施設で、5、6人が竹紙をすきながらはがきなどを1枚1枚丁寧に仕上げている。

 竹紙は、国内トップの生産量を誇る地場産業の扇骨の製造過程で出る大量の竹の削りくずを利用している。2003年に旧安曇川町商工会が開発し、「大地」が製造・販売している。筆での書き味が良く人気がある。

 製造は需要がある10月から3月にかけて行い、はがきを例年3000枚ほど作っている。昨年は特別に注文があり、夏に2000枚を追加した。

 工程は、特殊な方法でパルプ状にした竹の削りくずを水に溶かし、和紙と同じようにすき、はがき用などの木型で手作りしている。掃除機を利用して、すいた紙の水分を吸引する独自の装置を使い、20秒ほどで木型からすいた紙が離れる。竹の削りくずは固まりやすいため、A4判サイズの大きさが限界といい、点検で商品になるのは10枚のうち7枚ほど。

 道の駅「藤樹の里あどがわ」ではがき3枚セット200円で販売しており、短冊(100円)や扇面(500円)は、「大地」で取り扱っている。中捨博章施設長は「地域に根差した活動で地場産業にかかわれ、誇りを持って作業している」と話している。
京都新聞


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