「明日の高島をデザインする市民フォーラム」が27日、滋賀県高島市の藤樹の里文化芸術会館で開かれ、多数の市民が合併で誕生した高島市の4年目のまちづくりを講演などで考えた。
地方自治施行60周年記念総務大臣表彰の受賞を記念して高島市が主催した。講演は政策研究大学院大学の松谷明彦教授が「人口減少社会の地域設計」をテーマに、少子高齢化は地方にとっては悪い話ではないと話した。
松谷教授は、地方の施策として、子どもを育てる若い男女にいかに定住してもらうかが1番のポイントと指摘。「半世紀もすれば、大都市は少子高齢化の進行で大増税せざるをえなくなる。高齢化が早かった地方はあまり変わらず、働き口があれば、若者は残ってくれる。高島には、農業の原材料があるため、圧倒的な強みがある」などとして、農業と農業に関連した産業を近隣の地域と連合で推進するのもいい、とアドバイスした。
この後、パネルディスカッションもあった。 |