老朽化に伴い、建て替えが検討されていた高島市勝野の公立高島総合病院の新病棟建設地が18日、現病棟南側の駐車場に決まった。この日、市議会の全員協議会が開かれ、市の計画に賛同することでまとまった。2010年4月に着工し、12年4月の開院を予定している。
計画によると、敷地1万7000平方メートルに、鉄筋コンクリートづくりの4階建て病棟を建設。ベッド数は約200床で、震度7に対応する免震構造を備える。整備費は83億円。合併特例債を主な財源に、不足分は県からの補助で賄う。
駐車場はほぼ市有地のため、買収費用がかからない上、バイパスに近く、救急搬送に適していることから、建設地に選ばれた。工事中の代替地は借地か購入で対応する。
現病棟の5棟のうち、最古は1966年の建設。81年の改正建築基準法の耐震基準を満たしているのは1棟だけで、近くに琵琶湖西岸断層帯が走っているため、建て替えが検討されていた。
05年の合併後、医療関係者や住民らでつくる委員会が、旧高島町内への建設を市に提言。病院側が今年11月中旬、現在地での建て替えを決め、海東英和市長が市議会に計画を提案していた。
現病棟のうち、耐震基準を満たさない4棟は、新病棟の開院後、解体される。 |