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高島総合病院は現在地で立て替え コスト重視、市が方針決定
2007年12月5日
 滋賀県高島市は公立高島総合病院の建て替えを同市勝野の現在地で行う方針を決め、5日、市議会高島病院対策特別委員会で説明した。用地のコストがかからないなどが理由で、2010年春に着工、12年春の開院を目指す。老朽化などに伴い、市合併前には旧高島町が現在地での新築を主張、旧安曇川町が同町田中への移転を求め、市政最大の懸案になっていた。

 同病院は1950年に国保高島病院として開院、81年に旧高島郡の広域運営になり、合併後、市が引き継いだ。敷地は駐車場を含め3万3800平方メートル。現在の建物は1966年に最も古い部分が完成、その後3度の建て増しを行った。

 合併後、2005年8月に市地域医療整備検討委員会が建て替え場所を「旧高島町内」と提言。先月13日、同病院の管理運営会議が現在地での建て替えを海東英和市長に申し入れ、市長が27日の市議会全員協議会で議員に方針を伝えた。

 計画では、現在地は琵琶湖西岸断層帯の活断層から約350メートルしか離れていないため、震度7の地震でも機能が維持できる免震構造の病舎を建てる。水害対策では1メートルの浸水でも床に水がつかないよう盛り土を行う。ベット数は255床から200床前後に減らす。現在の駐車場に4階建て病舎を新築し、新たな駐車場を民間から借りるか購入するかは今後検討する。整備費は約83億円で合併特例債などの活用を目指している。

 特別委員会では「現在地で建設する根拠が市民の理解を得られない」と指摘する議員もいた。
京都新聞


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