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ビワツボカムリ生きていた? 県琵琶湖環境科学研 北湖で殻発見
2007年8月10日
 琵琶湖固有種で滋賀県の絶滅危惧(きぐ)種に指定されている動物プランクトンのビワツボカムリの殻が、13年ぶりに琵琶湖で発見されたと、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が10日発表した。生体は確認されていないが、見つかった45個の殻のうち、細胞の一部と見られるかけらが残るものもあり、同センターは「殻の状況から今も生息する可能性が高い」としている。

 殻は長さ約0・3ミリで、白っぽい半透明色。

 同センターが6日の湖底調査で、高島市沖の北湖中央部の水深約88メートルで湖底の泥を採集したところ、45個のビワツボカムリの殻がほぼ完全な形で見つかった。

 細胞の一部と見られるかけらが残る殻も4個あり、同センターが遺伝子解析を進めている。

 ビワツボカムリは根足虫(アメーバ)の仲間で、先端が角状にとがったつぼ型の殻を持つ。かつては琵琶湖全域に生息し、8月から11月にかけて水面付近に浮上するのが確認されていた。

 生きた個体は1981年に大津市沖の北湖で1個体を確認して以降、26年間にわたって見つかっておらず「幻のプランクトン」とされていた。

 発見した一瀬諭主任専門員は「完全な形の殻が大量に出たことに驚いている。湖底の泥質化や低酸素化など環境悪化が危ぶまれる中、生息が確認されれば明るいニュースだ」と話している。
京都新聞


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