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通信制高校で再出発 高島、休校小学校を活用
2007年8月4日
 高島市内の限界集落にある小学校の分校校舎が、来春から民間の通信制高校として生まれ変わることになった。豊かな自然や農村の生活文化を生かした教育に期待が集まっている。

 同市今津町の椋川地区は36世帯66人が住み、高齢者が6割を超す限界集落の1つ。集落内の今津西小椋川分校は1989年度から休校になり19年目になる。

 来年4月開校する高校は、予備校や外国語学校を営むECC(総本部・大阪市)の経営する「ECC学園高等学校」。ECCの提案を受け、市が申請していた「株式会社による学校設置」の構造改革特区が、内閣府により7月4日に認定されたことで開校が決まった。

 高校は通信制で定員200人。就学期間は3年以上。主に全日制高校で不登校になった生徒が対象になる。年間約20日間、スクーリングのため椋川に集まるが、そのさい自然豊かな環境の中で、牛耕などの伝統的な農業体験や地元の人との交流を通じて情操教育に役立てたいとしている。ECCではこのほか、同社の学校に通う小学生らのキャンプ場としても活用する意向。

 市は分校の廃校手続きを経て、10月にも学校設置の認可を行う。椋川地区の栗田俊栄区長(73)は「市の方針に沿って、地元でも協力していきたい」と話している。
京都新聞


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